洛タイ投書箱



心のふる里 嵐山へ
感嘆する抱擁力 2015年 11月 19日


◆…秋は天高く馬肥ゆるの候というが、GTレースが多いので財布が痩せないようにご用心。
◆…紅葉狩りなど柄でもないが、若き日の一日、男女6人ずつで嵐山へ。今風にいえば合コンか。わるい奴がいて、女子の1人に「あいつにボートに乗せてもらえ」と焚きつけよった。真に受けた女子にせがまれたが、オールを握ったこともないカナヅチの私には断るしかなかった。冷汗三斗。
◆…小倉山 峰のもみじ葉 心あらば 今ひとたびの みゆき待たなむ 貞信公壮大な相聞歌だ。嵯峨一帯の秋は人をおセンチにする。来し方行く末を考えさせる。
◆…博識のお姉さまに連れられて、悲恋の白拍子が祀られている祇王寺へ行った。ご説明をハイハイと聞いていた。天龍寺で素人ながらカルタ大会で勝ったことがある(賞品はショボイものだった)。世を儚(はか)なんで枝ぶりのいい松を探したこともある。
◆…嵐山公園内には「雨中嵐山」と揮毫(きごう)した周恩来の記念詩碑がある。4文字ながら心に響く。端正な風ぼうは孫文とともに最も日本人に親しまれた中国人だった。
◆…繰り返す天変地異にも耐えて、すぐにも甦える嵐山の凄みは、長い歴史を通しての経験と知恵と意欲が息づいているからだろう。
◆…辛かったこと、悲しかったこと、恥ずかしかったこと、すべてを嵐山は抱きとめてくれる。そして、小さな嬉しさも授けてくれる。
◆…いよいよ紅葉前線が下りて来た。嵐山が待っている。嵯峨も、小倉山も、さらには広沢池も…。
(城陽市寺田・藤村眞澄)

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