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2017年5月27日

TODAY NEWS

清水健さんチャリティ講演
国際ソロプチ南京都

「がんと戦う人の力になりたい」



 幅広く活躍する地域の女性リーダーが奉仕活動などに取り組む「国際ソロプチミスト南京都」(井上美知子会長、23人)による、チャリティー講演が25日、文化パルク城陽(城陽市寺田)で開かれた。元読売テレビアナウンサーの清水健さん(41)が講演を行い、参加者たちは感動の涙を流した。

 講演会に先立ち、フルート奏者の清水信貴さんとピアノ奏者の清水真弓さんによるコンサートが開かれた。曲目は、グノーの「アヴェ・マリア」やショパンの「子犬のワルツ」、ボルヌの「カルメン幻想曲」など。参加者たちは美しい旋律を奏でるデュエット(2重奏)に魅了された。
 コンサートが終わり、いよいよ清水健さんの登場。清水さんは、2015年2月に乳がんで妻を亡くし、三回忌を直前に控えた17年1月31日付で、読売テレビを退社。その後「清水健基金」を設立。全国を駈け巡り乳がん検診の重要性を訴えている。今回は「女性と女児のための教育の向上」を目的に「大切な人の『想い』とともに」と題した講演を行った。
 清水さんは、「いろいろな人がさまざまな課題を抱えている中、自分がその代表になれるとは思わない。しかし少しでも役に立てたらという思いでここに立たせてもらっている。妻を亡くし、こんな経験したくなかったという気持ちもあるが、みなさんの拍手をもらい、本当の意味で人の温かさがわかった」とあいさつし、深く頭を下げた。
 その後、会場にVTRが流れた。キャスターとそのスタイリスト、その出会いから結婚までの事。子どもを身ごもった状態で乳がんを申告された事。妊娠中のため放射線治療が受けられず、母の命と子の命、どちらを選ぶか選択を迫られた妻が「3人で生きる」と願った事。そして無事に出産するも、余命1ヵ月と申告された事などが放映。会場にはすすり泣く音が聞こえてきた。
 清水さんは「僕らは3人で生きるという選択をした。結果、僕のとなりに妻はいない。たったひとつの正解なんてない。大切な人と向き合って出した答えなら、それが唯一の正解」と当時の事を振り返った。続いて「皆さんと一緒なら戦っている方々の力になれるのではと思い、清水健基金を設立した。そしてたくさんの想いをもらう事ができた。今、それをようやく届ける事ができるようになった」と話した。
 最後に「約束」という曲が流れる中、清水さんとその家族の思い出が詰まったスライドショーが映し出された。そして「大切な人を守れなかった。でも妻が愛してくれている自分と息子はいる。決して自分を投げ出さず、どんな壁でも小さな手を握りしめて、前を向いて歩いていく事を約束する」と涙ながらに訴えた。
 会場は涙に包まれ、清水さんに花束が贈呈された。どんな会場でも全力で想いを伝え、強くマイクを握りしめる姿は、来場者の心に響いたよう。
 なお、国際ソロプチミスト南京都は、毎年チャリティの集いを企画していて、収益金をひまわり号支援やあしなが育英会、円ブリオ基金支援などに役立てている。【鹿野達郎】
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