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2014年7月27日

TODAY NEWS

「時間降雨量50_」で大丈夫?
古川改修促進協総会

メンバーから疑問と不安の声



 宇治市・城陽市・久御山町と巨椋池土地改良区で構成する「一級河川古川流域改修促進協議会」(会長=奥田敏晴・城陽市長)は26日、城陽市福祉センターで平成29年度総会を開いた。国道24号線から近鉄京都線まで900b間については、ほぼ90%の用地買収が完了したことが報告され、出席者からは最近の全国各地で発生している記録的豪雨や山砂利跡地開発に伴う河川改修の抜本的見直しを指摘する声が相次いだ。
総会には流域2市1町の首長、議会議長、巨椋池土地改良区の役員、顧問を務める地元選出府議6人のほか、府・市の担当者が出席した。
 奥田会長は冒頭、市役所に対する爆破予告のお騒がせメールをとらえ、「新聞でご存知のことと思いますが、大変な時に来ていただきました。会場の非常口は2ヵ所あります」と前置き、古川の床上浸水特別緊急事業の進展に謝辞を述べた。岡本圭司・府山城広域振興局長は「平成26年度から取り組んでいる特別緊急事業は、90%超の用地買収が完了している」などと報告した。
 議事では昨年度の事業や決算報告、今年度の事業計画案が了承されたが、坂下弘親宇治市議会議長は、東京へ行く国への要望活動が2年に1回となっていて、今年度は要望活動のないことに触れ「九州、秋田と全国各地で記録的豪雨被害が相次いでいる。行かなくてもいいものか」と疑問を投げかけた。事務局は「緊急事業が急ピッチで進んでいる。国からの予算も順調にきており、今年度は近畿整備局への要望を予定している」と答えた。
 議事の後、山城北土木事務所河川砂防室の中川裕司副室長が、宇治市の井川の河床掘削事業の進展も含め古川改修の進捗状況や今後の取り組みなど事業概要を具体的に説明した。 古川では2012年8月の府南部豪雨で多数の住宅浸水被害が発生したことを受け、久御山排水機場付近で毎秒120d流せる全体計画を190dに見直し、翌13年度から急ピッチで工事を進めてきた。すでに久御山排水機場から約5・8`にわたる掘削や法面保護、護岸工が完了。城陽排水機場上流500bの護岸工事も完了しているなど報告があった。
 このあと、城陽市の治水問題全般にわたり質疑が交わされ前窪義由紀府議(共産)は「城陽市の東部丘陵地で開発が進められようとしているが、今池川から古川に注ぐのではないか」と開発行為で流入量が増加する懸念を指摘した。
 事務局は「調整池をお願いしていくことになる」との対応を示した。同府議はさらに「広島の土砂被災地を視察したが、山際に迫る開発によって生じた。調整池だけでなく、河川整備が必要ではないか」と疑問を投げかけた。
 事務局からは「現在、久御山排水機場は毎秒90dの排水能力だが、最終的には120dの計画」であり、「10年確率で、1時間に50_の降雨量に対応する計画」であることを明かした。
 これに対し増田貴城陽市議会議長(公明)は「最近は、1時間雨量が80_や100_に達している。50_の対応では不安を感じる」と指摘した。さらに酒井常雄府議(民進)も「国への要望が2年に1回でいいのか、研修内容も含め、協議会としての取り組みを考え直す必要があるのではないか」と地球規模の異常気象がもたらす局地豪雨への対応を検討していくべきだと主張した。【藤本博】
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