京都:山城地方のニュースをお伝えします

2018年 4月 16日

TODAY NEWS

アライグマ捕り物てん末
城陽市

高さ13bの電柱てっぺん



 14日朝、城陽市奈島の住宅街で、アライグマが電柱のてっぺんに居るのを屋根工事をしている人が見つけ、近所の人が集まり大騒動に。動かないため「感電して死んでるのとちゃう」と住民が警察や市役所に電話を掛けたが、土曜とあって対応が鈍く、関西電力から駆け付けた職員が死体の回収を試みたところ、眠りから覚めたアライグマは、飛び降りて逃走した。専門家の話では、アライグマは見かけと違い人間にとって極めて危険な生き物で、決して近寄ってはいけないとか。

 この日午前9時頃、同市奈島久保野、賀茂神社東側にある住宅地内の高さ約13bの電柱に、体長約65aのアライグマ(メスの成獣)が死体のように動かない状態で居るのを、すぐ近くの民家屋根の葺き替え工事をしていた職人さん(44)が見つけ、近所の人に知らせた。
 「動かへんし、きっと感電して死んでるんやで」集まった人たちは、さてどうしたものかと思案の揚げ句、警察や市役所に電話をしたが、らちが明かず、洛南タイムス社と関西電力に電話をした。洛南タイムスからは、南山城地域では超有名なナチュラリスト中川宗孝さん(65)に連絡、捕獲の体制を整え、現場に急行してもらった。
 加えて現場には間もなく、関西電力の伏見ネットワーク技術センターから社員2人が駆け付けた。下で、中川さんが待ち受ける中、関電社員1人が、死体の回収袋を手に、電柱をスルスル登っていった。ところがこの時、騒ぎに気付き、眠りから目覚めたアライグマがすっくと起き上がり、身構えた。
 隣り近所の見守り隊からは「わぁ、生きとったわ」と驚きの声、勇ましく登っていった社員に「危ないで、気ぃつけてや」の声がかかった。電柱の途中まで登った社員も、一瞬たじろいだが、観衆の目もあってか、回収袋と棒を手にアライグマに突進していった。
 するとその瞬間、危機を感じたアライグマは棒の攻撃をかわし、電線に乗り移り少し移動して飛び降りた。降りたところが、折よく土の軟らかい畑地だったことで、けがすることもなく、下で待ち構えていた中川さんの追跡を振り切り、猛スピードで鎮守の森に一目散。
 近所の人の話によると、最近アライグマの仕業と見られる畑の被害や、親子で歩く姿が目撃されていたという。中川さんは「鳥の巣を狙うケースは考えられるが、アライグマが何もない電柱の上で寝ていたのは、私の記憶にも記録にもない」と首をひねる。狂暴で、テリトリーに近づく犬を襲ったり、人間にかみついたり、爪でひっかくこともあるとか。「見かけても、絶対に近寄ってはダメ」だという。
 中川さんによると、住民から捕獲の依頼を受けて、市役所に捕獲箱を借りに行くと、手続きをして許可を受けるまで10日から2週間かかることもあり、その間に取り逃がすこともしばしば。「まるで“アライグマごっこ”です」と嘆く。
 関電社員が現場に着くまでの間に、中川さんならではのエピソードも。海岸沿いに生息し、内陸部では滅多に見られない「イソヒヨドリ」が、アライグマの居る向かいの電柱に居たのを発見。さっそく、マイカーから図鑑を取り出し、近所の人たちに見せながら「あれがイソヒヨドリです」と双眼鏡を手に、にわかバードウオッチングのひと時もあった。【藤本博】
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