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2017年 4月 19日

TODAY NEWS

乗降者、前年比で6%増
宇治・明星レインボウバス

「乗って残そう」利用者に浸透



 赤字バス路線廃止による代替交通の支援制度として宇治市が新設した「のりあい交通事業」の第一号として2年前から本格運行している明星町(約840世帯)の「明星レインボウバス」利用が順調に伸び、昨年度の乗降者は前年比で2500人以上(6・1%)も増え、地元負担の目安となる収支率は70・4%(前年68・7%)と実績を挙げている。

■のりあい交通、定着

 「のりあい交通事業」は路線廃止で空白地帯となる地域住民と市、交通事業者の3者が協定し、地域の実情に応じた交通形態やダイヤなどを検討し、効率的なバス運行(またはジャンボタクシー運行など)をめざす制度。
 赤字分を市とバス利用する地域が負担し、赤字が経費の半分を占める場合(収益率50%)は、市と地域が赤字分を半分ずつ負担。利用者である地域住民の努力で赤字が減れば、市の補助割合が増え、その分地域負担が軽くなる仕組みだ。
 2013年度は「のりあい交通事業」が軌道に乗るまでの試行期間として市が赤字の9割を補助。明星町の負担は1割として午前6時〜午後7時台まで一日12本(明星町3丁目〜JR宇治・宇治文化センター、運賃片道220円)で新たなのりあいバス事業がスタート。
 自治会長が委員長を務める明星町のバス運営委員会が「乗ることが(バスを)残すこと」を合言葉に、利用促進への協力を呼びかけた結果、収支率は13年度(57%)、14年度(69・7%)――で推移。
 本格運行の初年となった15年度の収支率は68・7%、乗降者数では前年比857人増え、年間4万2千人が利用。16年度は4万4700人が利用し、収支率の改善に大きく寄与した。
 目下は自治会加入世帯(814世帯)が1世帯当たり月500円の自治会費のうち200円をバス事業の負担金に充当。
 自治会では「月200円でバスを残そう」と呼び掛けており、自治会を挙げた利用促進の取り組みが乗降者数にも示された形。
 とりわけ、利用の多い人(上位50人)に千円分のバスカードを進呈するスタンプカードの取り組み(2月1日〜3月31日)の期間中は前年比で16%も利用が増えており、利用者が減る傾向のある厳寒期の利用促進に寄与している。
 16年度の実績についてバス運営委員会の森本重和副委員長(70)は「明星レインボウバスを乗って残そうという自治会の呼び掛けが浸透し、高齢による運転免許証の自主返納などでバス利用のニーズが年々高まっているのでは」と分析する。
 利用者アンケート調査ではバス事業の負担金について全体の8割が現行の月200円が妥当と答えており、利用者から挙がっているバス時刻表の改正案は、意見を最大限配慮し、新ダイヤに反映させたいとしている。
 宇治市内では西小倉、槇島でも地域事情に合致した生活交通のあり方を模索中で、本格運行から3年目を迎える明星町の取り組みは新たなインパクトを与えそうだ。【岡本幸一】
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