京都:山城地方のニュースをお伝えします

洛タイ:イベントガイド
2018年 4月 14日
RAKUNAN TIMES

不動三尊像(観音堂)を初公開
平等院ミュージアム
脇侍、仏師右京の制作と判明


 世界遺産の平等院(宇治市宇治蓮華)で、鎌倉時代前期に建てられた観音堂(重文)伝来の不動三尊像などを紹介する特別展が、13日から鳳翔館で始まった。「不動明王―激動の時代を見守った仏―」と銘打った展覧会では、江戸時代に平等院の管理を巡って争論を起こした、浄土院と最勝院の双方の思惑が伺える平等院の大判古図(約2b四方)も前期・後期に分けて展示する。

 平等院は最勝院(天台宗)、浄土院(浄土宗)が共同で管理している。
 観音堂は鳳凰堂に次ぐ2番目に古い建物。華やかな鳳凰堂とは対象的に質素な造りで、移設説も含め、建立の経緯には諸説ある。 
 本尊の十一面観音立像、不動明王像などは平安時代の古像で、観音堂とは関係がなく、平等院の荒廃が進む桃山〜江戸時代の初めごろに移されたとみられる。
 脇侍の二童子像はその造形から江戸時代の作とされているが、2015年の修理時に像本体と台座を組み合わせる足ほぞから墨書が見つかり、正保3(1646)年に当時著名な仏師右京が作ったことが判明した。
 江戸時代の平等院は浄土宗・真言宗・天台宗が荒廃した平等院の護持のため奔走した時代で、ミュージアムでは「誰が仏師右京に仏像制作を依頼し、平安時代の不動明王に二童子を添えて、新たに三尊形式としてまつったのか、注目される」という。
 最勝院、浄土院に伝来する江戸時代の大判古図では、最勝院のイラスト風の古図では鳳凰堂の後方に寶蔵、法華堂、護摩堂など当時すでに存在していない堂塔が描かれているのに対し、浄土院の古図は写実的に描かれている。
 当時は平等院の管理を巡って両宗が争っていた時期で「双方の思惑が伺える面白い古図」(同)と指摘する。
 特別展は前期が5月15日まで。後期は5月16日〜6月29日。【岡本幸一】



山城エリアガイド
企業&商店情報



洛南タイムス
購読申し込み
会社概要
広告案内
洛タイ福祉事業団
サイトの著作権



イベントガイドのトップへ


copyright©洛南タイムス社
京都府宇治市宇治壱番26
TEL 0774-22-4109 FAX 0774-20-1417

※このサイトに掲載する記事や写真、その他のデータの著作権は、洛南タイムス社
またはその情報提供者に属します。無断転載を禁止します。