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2017年 1月 23日
RAKUNAN TIMES

あの「昭和30年代」を再現
城陽市歴史民俗資料館
団塊世代が泣けるお宝満載


 日本の戦後史の中で、昭和30年代は大きな転換点だった。中国侵略、朝鮮の植民地支配といった軍国主義が、欧米からのしっぺ返しで焼け野原となった「敗戦直後」から、経済力で世界の舞台に名乗りを上げていく、出発点のような時代。30年代の終わり、38年(1963年)7月に名神高速道路(栗東〜尼崎間)が開通、39年(1964年)10月には東京五輪が開催され、同時に東海道新幹線が開通し、日本は高度経済成長をまっしぐら。人々の日常生活も激変した。テレビ、扇風機、洗濯機など電化製品が急速に普及すると共に、家族団らんが失われていった。その30年代の生活ぶりを再現する特別展が、文化パルク城陽内にある城陽市歴史民俗資料館(五里ごり館)で21日から始まった。急激な高齢社会の到来など、何かとお騒がせの団塊世代が少年・少女期を過ごしたこの時代、そうした世代には「たまらんお宝」がたっぷり展示されている。

 城陽市内では、小学校3年生の社会科教科書に「昔の道具と人々のくらし」の単元があり、この時期に学校単位で子ども達が資料館を訪れる。資料館には、市民からの多くの寄贈品が保管されているが、30年代のものも多い。そうしたことから、この激しく変化していった時代にスポットを当て、学習に役立ててもらうと同時に、一般に広く鑑賞してもらう機会とするため特別展を企画した。
 展示されているのは、実物99点、写真パネル69点、イラストパネル13点、再現作品2点で総点数183点。実物、写真など39人から寄贈があったもの。実物は、いずれも生活の中で使われていたものばかり。炭火アイロンや足踏みミシン、洗濯板から、暖房器具では火鉢や湯たんぽ、豆炭あんかなど。
 こうした人力に頼る道具類にまじって、扇風機や電気あんかも登場する。テレビは、30年代前半には、喫茶店や散髪屋へ行き、ドアの外から見ていたものが、34年10月の皇太子(現天皇)・美智子妃結婚を機に、一気に普及した。子ども達の生活ぶりが見える資料も多く展示されているが、団塊世代の人が書いた小学校1年生の時の絵日記からは、風呂炊きの手伝いをしたり、虫捕りに出かけたり、近所のおばさんがテレビを「見にきいや」と声をかけてくれたことなど、当時の家族関係や夏休みの様子が、手に取るように分かる。
 特別展は3月19日(日)まで。時間は午前10時から午後5時まで。入館料は大人200円、小中学生100円だが、城陽市内の小中学生及び65歳以上、身体障害者手帳保持者は無料。休館日は原則月曜日。 
 関連事業として、「昔の手しごと…ちょこっと体験」が2回行われる。1回目は、1月29日(日)午後1時半から3時半まで「和紙ぞめ」、2回目は、3月4日(土)午後1時半から3時半まで「糸つむぎ・綿繰り」が、資料館工作室を会場に開催される。参加費も事前申込みも不要。対象は小学生以上で、定員は20人まで。



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